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エピソード10/母の日 [妄想物語]

滝ちゃんのヨメとソリが合わなくて、がっかりしていたら、啓ちゃんに新しい彼女ができた。そしてすぐ同棲をはじめちゃった。お相手は、新宿二丁目にお勤めのポン子さん。とても背が高くて派手な顔立ちのキレイな人。27歳ってことだけど、32くらいはいってる気がする。二人でいると、とてもいい雰囲気で、啓ちゃんのカッコいいとこと、ポン子の優しいところがさらに引き出されるような気がする。

客商売だから、初対面のときも気をつかっていろいろ話しかけてくれて、ずけずけ本音で話すようでいて、相手を気遣う思いやりがあって、すぐに私もポン子を好きになりました。

今日は母の日だというのに、滝ちゃんは、身重のヨメ子を連れて温泉で誕生会をするとかで、湯布院に旅行に出かけて(誘われたけど行かなかった。来ないよね、って雰囲気だったし)、啓ちゃんはアルバム発売直前なんでプロモーションで、一日中仕事。朝に、ヨメ子から日比谷花壇のカーネーションアレンジメントが届いて、WEBで見たら、3990円のやつだった。クサクサしながらサンジャポ見て朝ごはんたべてたら、ポン子がメールをくれた。「アンタ、暇でしょ。アタシのハハじゃないけど、せっかくだから親子の態で出かけない?」って。

そいで、六本木で待ち合わせて、「ここが草薙くんがまっぱになった公園よ」とか聞かされながら散歩して、リッツ・カールトンのタワーズグリルで、シャンパン飲み放題のブランチに。二人とも飲んで食べる気満々だから、ポン子はエミリオプッチのブカブカドレスで、私はツモリのこれまたブカブカブラウスにゴムのスカートwがっちゃんが可愛いとか、澤くんの面白いとことか、スタッフのあのオンナが大知くん狙ってるとか、いっぱい噂しながら前菜ビュッフェをイヤほど食べて、ガンガン飲んで、ステーキもペロリで、すごく満足♪

ご馳走になっちゃったので、お礼に六本木ヒルズのエストネーションに行って、クロエのワンピースを買ってあげて、私は若手クリエイターのバッグ買って、そいで国立美術館の岡本太郎展の最終日に行って、ミュージアムショップで可愛い雑貨とか色々買って帰って来た。ポン子は何も言ってなかったけど、ポン子のお母さんにこーゆーことしてあげたかったんじゃないかな。そんで、中野の駅前のお肉やさんでコロッケ買って、マンションでのんびりニュース見ながら飲んでたら、夜中に啓ちゃんがものすごい派手な花束抱えて帰って来た。

「今日、撮影に行ったスタジオで、なんやお花の撮影やってて、持って帰ってもいいってゆってくれたから持って帰って来たわ〜」って。「ソレって、假屋崎?」ポン子はちょっとムっとしてるけど、3990円のよりずっと豪華で面白いから、私は大ヨロコビで、部屋中のコップやバケツとか花瓶になりそうなものにお花を生けていって、アンスリウムやグロリオーサとか、赤い花ばっかりで、とってもきにいっちゃった。「二人で飲んでたん?オレも飲もかな。」「モチロン〜」

さっき、iPhoneでヨメ子のFaceBookみたら、アッチのご両親と滝ちゃんとヨメ子の楽しそうな写真が上がってて、涙目になりそうになったけど、啓ちゃんがシゴト充実してるっぽくて、楽しく飲んでるのと、ポン子が盛り上げてくれるので、すぐ楽しくなってお花に囲まれて三人で雑魚寝したステキな母の日になったのでした。

<妄想寸評>
ポン子の言動をもう少し掘り下げるべきなのと、ブランド研究がこれからの課題。滝ちゃんはヨメがいると萌えられないので、妄想では子どもに戻すべきですね。

エピソード9/滝ちゃんのいる庭 [妄想物語]

春の優しい光が降りそそぐ午後。tabu家の庭。スミレやアネモネが咲いて、バラのつぼみが膨らんで、キャベツの葉っぱがぐんぐん成長しています。空は青く晴れわたり、真っ白な雲がぽっかり浮かんで、東の方へゆっくりと流れていきます。みんなが肩をキュとすくめていた冬がいつの間にか終わって、のんびりとのほほんと、気持ちのよい眠気に包まれ、庭全体がまどろんでいるみたい…。

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でもそんな中、せっせと忙しそうにしているのは、青虫の滝ちゃん。大きなキャベツの葉っぱの上をうれしそうに動き回っています。ずっとお食事中です。美味しい葉っぱをもぐもぐ食べて、お腹が一杯になったら、涼しい風に吹かれながら休憩。何を考えているのかな。そして、栄養を吸収したら、「いらないもの」をポトポト出して、さぁまたお食事。お庭で一番の食いしん坊かも♪

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「気持ちいいなぁ〜。あっトリだ!トリに食べられちゃダメだって母さんが言ってたな。」…しばらく動かず葉っぱのフリ。「母さんは虫がキライなくせにオレのことだけは好きなんだ。毎朝、庭に出て『滝ちゃん、葉っぱをたくさん食べて』とか『モズが来てるから気をつけて』とか言ってくれる。『滝ちゃんはお庭で一番カッコいい〜』とか大きな声でいうから、周りの虫や花がクスクス笑う。あれはちょっと恥ずかしいな。」「夜寝るときはiPhoneで『おやしみつ』って書き込んでくれる。オレはもうとっくに寝てるんだけど。」

「母さんはハチをすごく嫌っていて、絶対に近づいちゃダメだ!って言う。『滝ちゃんに卵を産みつけて、滝ちゃんを違うものにしてしまう。外側は滝ちゃんなのに、内側は違うものに乗っ取られて、み〜んな食いちぎられてしまうのよー』って。すごくコワくなった。オレは中身も外身もオレのままで生きていたい。」「そしたら母さんは歌を歌ってくれた。」

「私の青虫」
作詞・作曲/tabu

ウチの庭にいる可愛い生き物
キレイな黄緑色の体
生き生きと動き回って
尽きない生命力
私の希望

生まれたての瑞々しい生き物
ステキな弾力をもつ体
油断してるとハチにチュ〜っと吸われちゃう
気をつけて!
私の青虫
でも臆病にならないで
私の青虫
無限の可能性を秘めて
私の青虫


ちょっとオレの趣味と違うけど、素っ頓狂な歌いっぷりが面白くて、いつも気難しい栗の木のジイサンまで笑ってた。油断は禁物、でも臆病になるな、だな。わかったよ。
幸せな何日かが過ぎて、オレの中の何かが変わっていく気がする。でもハチのせいなんかじゃない。

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「metamorphosis」
作詞・作曲/青虫

葉を食んでいると感じる
エネルギー
内側から感じる
鼓動
オレの中で何かが変わる
何かが蠢く
DNAに記されたオレの運命
柔らかい皮膚が固くなって
深い眠りに
遠くで母の声が聞こえる

(セリフ)
滝ちゃん!やりたいようにやりんさい。
(ギター)キュルル~ン♪

そして二度目の目覚めの時
オレの世界がはじまろうとしている

<妄想寸評>
滝ちゃんのお誕生日も近いので、嫁イビリは少し休んでハッピーな妄想に。どんな風に目覚めるのかは、先のお話ですね。

春の大人まつり2/原始の日々 [妄想物語]

氷河期があけて、数十年経った頃、私は生まれた。部族の巫女のおばあから聞いた話だ。母は私を産んだ時に死に、父はマンモスの狩りの時に氷が溶けて満々とした河に落ちて死んだ。私がまだ小さい頃。私は手先が器用だったので、狩りのための石斧を欠いたり、磨いたりするのが仕事だった。動物の骨から釣り針を作るのが好きで、バランスを見ながら、装飾をつけたりして、部族内の仕事と言えど、子どもだったので、半分は遊びだった。大物を釣り上げて来た男たちの手応えや感想を聞きながら改良を加えていた。

そんなある日、私の釣り針の噂を聞いて、東方の部族の釣り師が、私たちの集落を訪れた。「こんな子どもがつくってんの!?」「女の子?」大きな鼻の大男に私は怖じ気づいて、おばあの後ろに隠れていた。私たちが着ている麻を織ったキモノでなく、毛皮の腰巻きとベストを着て、髪にはけばけばしい鳥の羽をつけてる。「怖がんないでよ。オレ、<静かな岡>から来たヨッシー。釣りに命をかけてるんだ。オレのフィッシングスタイルに合った針を作ってくれないかな」私の属する<新しい大きな阪>の部族の長(おさ)の方を向くと、「作ってやれ」という風に頷いている。長の顔の立つほどの貢ぎ物を持って来たようだ。

次の日、<新しい大きな阪>集落の一番の大きな川、淀の川にヨッシーの釣りスタイルや、どんな獲物を狙っているかのリクエストを聞くために出かけた。お目付役のおばあも一緒に。はじめ怖かったヨッシーも話してみると面白くて、目が優しくて好感を持った。でもおばあは警戒感を深めてるような感じだった。ヨッシーは川に棲む大物を狙っているみたいなんで、釣り師が動きをつけられやすい軽くてしなやかで針で、なおかつ強靭で鋭いものにしよう。見た目にも可愛い羽虫の飾りをつけようとイメージが固まった。

材料になる骨を骨塚に探しに行って、石を磨いた刀で丁寧に掘り出す。作り出すと私は夢中になる。狩りの神に祈りながら、内側から溢れてくるイメージを形にする。初めて別の集落の人に針をつくるわけだから、私たちの集落の名をおとしめてはならないし、ヨッシーは今まで無いような高価な贈り物を長に贈ったと聞いて、雑念にとらわれそうになったけど、作り始めたら、そんなことは楽しくて忘れる。いくつかの試作ののちに、今までで一番満足の行く針ができた。ヨッシーとおばあと川に行ってから7回の朝日が登った日だ。

出来上がった針を持って、ヨッシーのいる洞窟に行くと、「キャ〜、ヤだ〜」なんつって、聞いた事も無い声を出してキャピキャピしてるおばあ発見!ヨッシーに籠絡されてる…。「あの男は危ないから気をつけねばならん」とか小声で行ってたくせに〜。「あっ!tabuちゃん、オレの針できた?」…tabuちゃんて…。「とりあえず使ってもらって、微調整したいと思います」小さな針を手渡すと、「うわ〜うれしいな!ありがとう!早く試したい!!」って大喜びで、ギューって手を握って、ハグして、ホッペにチューってされて、ヒ〜〜やめて!

その日に、試し釣りに私たちは出かけた。ヨッシーは大男のわりに繊細な手つきで、釣り竿から微妙な振動を針に伝えてなめらかな動きを与えていく。淀の川の主もこれにたまらなかったようで、ものすごい引きが来た。「キタ、キター!!」ヨッシーは嬉しそうに、竿を操りながら、主とタイミングをはかり戦っています。漲るオーラが後ろから見ている私とおばあにも伝わってくる。引く、緩めるの動作を続けながら、とうとうヨッシーは金色に輝く見た事も無い大きな龍を釣り上げた。「キャッチ&リリースだかんね!」って言って、小さな四角いもので(ケータイって言ってた、何!?)カシャって音を鳴らして、また淀の川に離してやった。

今度は、私たちに振り返ったヨッシーが光り輝きだして、「ありがとね。この針、サイコーだよ。お礼をするね」そしたら、私とおばあがキラキラの新しい光に包まれて、「オレは狩りの神なんだよ。この針大事にするね〜」って声が頭の中に響いて(眩しくて目が開けられない)、ヨッシーは天に昇っていった。

私とおばあはそれから十月十日目に、それぞれ滝ちゃんと竜ちゃんを産んだ(おばあ、まだ子ども産めたんかい!)。私の作る針はそれからも狩りの神のご加護か、魚がよく釣れる針として珍重され、近くの部落への交易品にもなり、部落を豊かにした。おばあは100歳まで長生きして(竜ちゃん産んだときは45で、歯が全部なくなったけど生きてた)、息子の成長を見守った後に大往生した。みんなの勉強してる日本史の教科書に私たちのことが載ってるかな?

<妄想寸評>神はどこにでもいるって話。そして、私は何でも作るのが大好き♪って話でした。おばあはもう一人の私です。

春の大人まつり♪/メロドラマごっこ [妄想物語]

とあるヨーロッパの小さな街でtabuはタイピストをしながら、お気楽な独り暮らしを楽しんでおりました。石造りのアパートの二階の窓からたくさんの船が行き交う運河を眺めてお茶を飲むのが大好きでした。春先のある金曜日、同じお気楽仲間のjuscoから「街のコースト広場で、今晩、音楽の催しがあるんですって!行ってみない?」と誘われて。「ワォ♪イカすわね!是非行きましょうよ」

日頃、娯楽の少ない街なので、暖かくなって空気の緩んだ夜に、老若男女が集まっています。広場はライトアップされて、サーカスが来た時みたいな賑わい。男達はパプでエールを飲み、女たちは、めかしこんだドレスを競い合って、私とjuscoもキャアキャアはしゃぎながら、シャンパンにキャビアとかつまんでます。

ギュイ〜〜〜ン!!!始まったんですけど、今まで聴いたこともないような音楽で、「楽団」っていうには4人だし、でもものすごく格好良くて、「イカすわね!」「ホント、シビレるわ〜♪」二人ともすっかりハマってしまいました。周りの女達もキャーキャー言ってます。なんでも電気で鳴る楽器を演奏する楽団だそうて、歌を歌いながらソレを弾いている人がとても格好よくって…。

次の日は、お休みで、ボ〜っとなりながら掃除をしていたら…窓から、昨日の楽団の人が歩いてくるのが見えます!窓から思いっきり手を振って、ころげるように石段を降りました。「あっあっ、あの〜」
「アレ、君、昨日見に来てくれてたよね(ニコッ)ステージから見えてたよ」「演奏、とてもステキだったです。」「そう、どうもありがとう。オレ、この街は初めてなんだけど、どこか面白いとこないかな?」「田舎だから何にもなくて…つまらないとこなんです。」「そうかな、静かでいい街だよ。オレは好きだな〜。気に入ったよ。そうだ、お茶でもご馳走してくれない?」「もちろん!」

質素な部屋で恥ずかしかったんですけど、とっておきのヘレンドの茶碗に、秘蔵のラプサンスーションをラメ入りにして出しました。「ステキなカップだね。お茶もゴージャスで異国的な香りがする…。美味しい。俺たち気が合いそうだね!」「オレ、滝っていうんだ。」「アタシはtabuって言います☆」ツアー中で、この街を拠点にコンサートを各地で行って、また別の土地に行くんですって。でも隣町からも会いに来てくれたり、すっかり仲良しになりました。冴えないタイピストのアタシが、演奏家とつき合ってるって、会社でちょっと話題になったりして、誇らしい感じでした。

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写真は本文とは関係ありません。

あんなのは、遊び人だからやめとけ、って忠告してくれる人も多かったけど。でも、私の妊娠がわかった時、「わ〜」って喜んで、「結婚しよう。三人で幸せになろう」って言ってくれたの。でも、ちょっと遠くのツアーに行かないといけないから、それから帰ってから一緒に暮らそう、って。新居とか探しといてって。そいで、「オレの名前、ホントは滝じゃなくて吉井って言うんだ。嘘ついててごめんね。ファンがうるさいからさ〜。じゃあ、オレが戻ったら、ドレスを探そうね〜。チャオチャオ」って出かけていきました。

そんで、それから何ヶ月経っても何年経っても戻って来ず、私は独りで息子を産んで、「滝」って名付けました。父親に似てとってもカッコいい子に育っています。今でも、滝ちゃんを膝に乗せて、運河を眺めながら「吉井はどうしているかな〜」って思います。

<妄想寸評>
「ドラエモン」や「クレヨンしんちゃん」みたいに、同じ登場人物のパラレルワールドに挑戦してみました。どうすかね、前半の、コイツは一体誰!?なところが楽しみどころかな、と思っております。父親が本編と違うのは、海老蔵さんが7月まで自粛中ということでw

エピソード8/滝ちゃん復活スペシャルその2 [妄想物語]

「かあしゃん、だいじょーぶ?」ありがとね。「かあしゃん、これあげる」ありがとー滝ちゃん♪「辛み成分が顔にまわるんですよね〜」おしぼり、おしぼり!「じんじんくるらしいです」あらそう〜「かみじょうくん、ニンニク大好きだもんなー」たくさん召し上がれ〜。「寝坊しまして〜」寝顔が可愛くて起こせなかったの。「慣れ親しんだリザードで〜」ハハも参観!「いいちこ好きだっていってよかったですね」いいちこ差し入れなくてゴメン…。「飲めば曲できるから」うん、飲んでるよ、飲んだよ。…なんか明るくなってきた…。イヤだ。起きるのがいやだ。これは夢なの?目が覚めるのがいや…。また涙が…。滝ちゃんがいない世界にまた戻らないといけないなら、ずっと夢の中にいさせて…。

「あのさー、もうそろそろ起きた方がいいよ」誰の声?起きたくないの。まだ夢の中にいたいからほっておいて…。「ちょっとぉ、時間ないんだから、もう起きて!もう!」

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「時間もったいないから自己紹介するね。オレ、ヨッシー。元夫じゃないよ。神のほうね。」「こないだ、オレのこと呼んだでしょ。そんとき、友達のブッダと立川の桜まつりに行っててさー。朝までキャバクラで遊んでて、今日になって、呼ばれたトコまわってるから忙しいのよ」…なんでヨッシー「聖☆おにいさん」みたくなってんの…?「オバサンさ〜、もうちょっと掃除した方がいいよ。何これ?布団干してる?あ〜あ〜脱ぎっぱなしだし。」
「え?サイン?しょーがないなー。ここに書けばいいの?」…「何?しない、しない、朝からセックスなんてしないよ。も〜チューもハグもダメ!」「あっそう、次のライブ来るの?最前列まできたらハグするカモ〜ネ。9mmのタオルはもってきちゃダメだよ。案外ヘコむからね。グッズいっぱい買ってね。」

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「さて、シゴト。神へのリクエストは『滝ちゃんを遠くにやらないように』、でしょ。タクローじゃダメなの?」ダメダメ〜。「わかった、わかった。戻したげます。じゃぁ、そろそろ行くから。ん?ベランダの外にゴールドケンタウロス横付けにしってっから。オレが行ったあと、玄関見てみてみー。」ベランダから颯爽とケンタウロスに跨がるヨッシー!「あっ、それから、あのさ〜『世界で一番可愛い男の子』とかって、安易に言わない方がいいよ。世界で一番可愛くてカッコいいのはオレだからさ。」「だから、ちょっとブサイクにしといたからね!チャオ、チャオ!」キャ〜!ヨッシー!!だいぶ呆然として、そして、次のライブはゼッタイ最前に行く!と心に誓って、枕抱きしめて二度寝してたんですけど(涙は干上がった!)、あっ!と思って、玄関に行ったら、滝ちゃんが立ってました(写真省略)。「おかえり〜。戻ってくると思ってたよ。イヤかもしらんけど、はよ上がり。これはねー、人気者の宿命やから、甘んじて耐えんとアカンねんで。」「ウン」

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神が置いていったサイン。

そして、またtabu家に日常の日々が戻ったのでした。

<妄想寸評>まさかの神降臨でした〜。ぶさみつはヨッシーのせいだったのね!

エピソード7/滝ちゃん復活スペシャル [妄想物語]

その日もとりたてて普段と変わらない朝で、竜ちゃんが少し熱があってぐずってて、幼稚園を休ませる事にして、春から二年生になった滝ちゃんはもうすっかりお兄ちゃんで(お父さんなのに!妄想の中ではOKな範囲のキャスティングとご理解くださいw)、元気に登校していきました。お弁当屋さんのパートも長年続けてきたからか、パートのチーフになって時給も上がって、結構安定した暮らしになってきました。竜ちゃんの熱が少し下がったらお弁当屋さんに連れて行こうかな?もしダメだったらお隣の奥さんにあずかってもらおうかな、なんて思案しながら化粧をしていました。

そしたら8時を少し過ぎたころに玄関のチャイムが鳴って、今ごろだれだろ〜とドアを開けたら、中村さんの奥さんが血相変えて「集団登校の列に車が突っ込んできて、滝くんが、…滝くんが」一気に言うと、後は言葉が続きません。血の気が引いて、すぐ逆上して、サンダルつっかけて通学路に走りました。少し交通量の多い交差点のところにきたら人だかりができていて、息もできないくらいになりながら駆け込んだら…滝ちゃんが…「滝ちゃん!滝ちゃん!!!」遠くから救急車のサイレンが鳴り響いて近づいてくる。

ぐったり倒れている滝ちゃん、抱きかかえて「滝ちゃん、滝ちゃん」震える声で囁きかけてもピクリとも反応がない。全身が痺れたような感覚で、「神様、お願いします。滝ちゃんを連れて行かないでください。お願いします。お願いします。何でもします。滝ちゃんを連れて行かないで。」ずっと滝ちゃんの手を強く握りながら祈りました。でも握っている手はどんどん冷たくなって、滝ちゃんがどんどんと遠くに行ってしまう。「滝ちゃん、お願い、母さんを置いて行かないで。滝ちゃんがいてくれたから、毎日が楽しくて、幸せだったのに、滝ちゃんがいなくなったらどうしたらいいの?」心細くて、不安で、幸せが一瞬で瓦解してしまう恐怖に心が締め付けられて。救急隊のヒトが応急処置をしようと脈や瞳孔を調べているのを、あふれてくる涙をそのままに、急に心が冷えきったようになって眺めていました。病院に搬送はされたものの、即死でした。

全然見た目に損傷はなくて、眠っている時のいつものあどけない表情で、今にもむくっと起きて、トーストくわえて、首でリズム取りながら鼻歌歌いそうに見えるのに。どのくらい泣いていたのか。西日がさしてきたころ、中村さんの奥さんが、竜ちゃんをつれて病院まで来てくれました。大人達が泣いている姿に、竜ちゃんも神妙にしています。竜ちゃんは、しばらく中村さんのところで預かってもらえることになりました。滝ちゃんを病院に置いておくのは、可哀想で、おウチにつれて帰って、お布団に寝かせました。幸せが消え去って、自分だけ置き去りにされた悲しみで嗚咽が止まらなかった。滝ちゃんの寝ている側で、ただ泣き、何も考えられない自分がいました。

滝ちゃんが家に来たのは、屋根裏のオールナイトの日で、こんな息子がいたらな〜と思ったら、ホントにこんなにステキな息子が出来て、それからずっと溺愛も溺愛、何よりも可愛がって暮らしてきました。母子家庭で私が生活力ないから、質素な暮らしだったけど、母の日に折り鶴をくれたり、幼稚園の帰り道でみつけた蝉の抜け殻をプレゼントしてくれたり、とっても幸せな時間だった。オタマジャクシみたいな目もスッと通った鼻も、クイっとした口も可愛らしくて、世界で一番可愛い男の子だと、ずっと自慢だったの。

お葬式の日のことはあんまりよく覚えていません。学校の先生や同級生、ヨッシーや海老蔵さんも来てくれたけど、誰の言葉も慰めも私の耳には届きませんでした。お通夜もお葬式も終わって、荼毘にふされた後の白くて綺麗な骨を震える手で拾って、あの華奢な体のわりに、しっかりとした大きな手ももうこの世のものではなくなった現実に打ちのめされて、世の中に絶望しました。

生きる目的を失い、お弁当屋さんのパートにも行けなくなって、滝ちゃんがいない世界にいつも通りの朝が来るのが許せなく、夜になるといいちこ飲んだくれて、生意気な表情でDV海老蔵を見返してたり、調子に乗って遊び過ぎて怪我してハァ〜ってなった滝ちゃんの萌え顔が次々に思い出され、毎夜新しい涙が溢れます。暗闇が幅を利かせる深夜になると、病院から帰って布団に静かに横たわっている滝ちゃんの姿が目に浮かんで、悲しみと孤独で死んでしまいそうです。

「滝ちゃんありがとうの歌」
作詞・作曲/tabu

滝ちゃんがぁ〜ウチに来たのはぁ渋谷屋根裏の二月の吉日〜
いっつも大暴れの滝ちゃんに萌え萌えでぇ
とうとう我が家の息子になったの♪(フレンチな感じで)
みんながえ〜って笑うけど、
伸びっぱなしの髪も、ぱしぱしする目も
大暴れのギターも楽しくて、ハハはずっと楽しい気持ち♪
滝ちゃんと一緒にいるとハッピーで〜
滝ちゃんのギターを見ているとワクワクして〜
みんなが滝ちゃんを大好きなのも誇らしくて〜

(セリフ)
アタシ、滝ちゃんのハハなんです。
うちの子、可愛くてカッコいいでしょ。

ギュイ〜ン(ギター!!)

滝ちゃんはいろんなものをくれたのさ(Revolutionaryっぽい感じで)
折り鶴や虫の卵だけじゃなく
毎日の満足っていうか、充実感?
貧しくっても、滝ちゃんおぶって走ってたら
目に見えるすべてがキラキラに光って見えたの〜

(転調/中島みゆき風・歌は中森明菜)

滝ちゃんがいなくなって
私の世界はすべてかわってしまった
何もかもが色を失い、無機質の無味乾燥した世界に
それでも涙は乾く事をしらず
ずっと溢れ出たまま

楽しかった思い出や大好きな表情と
夢で会って、そしてその喪失を朝に知る
目覚めたくないと思っても
朝日が私を染める
私を起こす明るさがあるなら
私の涙を乾かす力を持ってくれよ

滝ちゃんが息子になって約三年
いろんな思い出ができて
すばらしく素敵な日々を過ごせたよ
滝ちゃんありがとう
まだ涙は乾かないけど
楽しかった、うれしかったの気持ちは
ほんとうだから
ほんとうだから

ってな歌を酔いつぶれながら毎夜歌っていたら竜ちゃんがおかしくなって、そうだ、私は滝ちゃんの忘れ形見の竜ちゃんをしっかり育てていかないといけないんだわ!と我に返りました。

<妄想寸評>
新木場に向かう新幹線での妄想。ツイッターでするにはヘビーな内容だったので自粛したのですが、あまりに萌えたので記録にとどめたのでした。タクローくんも「9mmの演奏も活動も変わって行く」って書いてらっしゃったので、ちょうどよい時期かな、と思ったのでした。
今夜の妄想はスペシャルバージョンなので、滝ちゃんがまた息子で戻るか、三河屋さんで復活するかわかりませんけど、なんだか久しぶりに萌えた妄想でした。

エピソード6/日常の日々 [妄想物語]

毎日何も起こらなくて、このまま年取って老けてゆくのかな、って毎日です。いろんな事が次々と起こった過去を思い返すのも億劫で。

今日は、八王子の滝ちゃんのマンションに孫の竜ちゃんの子守りに行きました。だいたい定番はプロレスごっこで遊ぶんですけど、こないだ、ドラゴンスープレックスかけそこねて、竜ちゃんをふっとばして、食器棚のガラス戸割っちゃって、ヨメ子にこってり叱られたんで(そんで、しばらくフテて行かなかった)、何して遊ぼうかな。

着いたら、ヨメ子さんは仕事に行ってて、いい天気なので、滝ちゃんがベランダで洗濯物干してた。

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洗濯物もオブジェのように干す、洗濯アーティストぶさみつ。

ヨメ子のパンツもパンパンって手で叩いて、シワを伸ばして丁寧に干してます。靴下とかパンツとか小さなものが密集しているところと、タオルケット枕カバーなど四角いもので面を面白く構成するところを作って、高低差や奥行きも考えつつ、空間を構築していきます。集中してるからか無表情。ベランダに、これ以外無いっていう完成された洗濯オブジェが出来上がりました。ナンカ、ちょっと満足そう…。
「あ、来てたの?」
「んー」
竜ちゃんとお絵描きしながら、ベランダの様子みてたんですけど。ベランダに出来るオブジェにヨメ子があんまり感心しないことに、滝ちゃんは内心ツマラナさそうですけど、夫婦で「すごいだろ〜」「ウン!すごい!天才♪」とかいって、寄り添って洗濯物眺めてるのもキモいので、ヨメ子さんがその辺、関心のないヒトでよかったってアタシは思ってます。
竜ちゃんは「ガオ〜」とか言いながら怪獣の絵を描いてるんですけど、子どもって何でこんなにステレオタイプなんでしょ。太陽は赤いし、空は水色。おウチの屋根は三角で。
滝ちゃんが作曲しに仕事部屋にこもっちゃったので、ソファーに寝そべって、お土産に持ってきたかっぱえびせん食べながら、浅見光彦シリーズ19「八王子・滝山城趾殺人事件」の再放送を見てました。竜ちゃんも合流して視聴。
「浅見さんて、偉いの?」
「偉ないけど、お兄さんがエラいから、そいでエラそぶってはんねん」
「イヤなやつやな」
「ほんまや。竜ちゃん、イヤなやつにだけはなったらアカンで」
「わかった。ほんで、この坊さん、女の人と仲良くしてんの?」
「子ども堕ろした過去をバラされたくなかったら、って、無理に言うこときかしてはんねん。」
「悪いな〜。ほんで、ちょっとやらしいな。」
洞口依子が袈裟姿の渡辺哲に乱暴されかけてます。

殺人事件は、結局財産狙いの不動産屋、石橋保が犯人で、樹齢400年の高月のクワに登って逃げたんですが、木の上で地元の刑事、ラサール石井に逮捕されました。
「けっこうオモロかったな、ばーちゃん」
「ほんまやな〜。お昼ごはん食べたら、外に遊びに行こか」
「オレ、かっぱえびせんで腹いっぱいやで!」
「でも、ヨメ子が『チンして食べろ』って、ピラフ置いていってんでー」
「それな〜、あんまりウマないねん。後でぺろはちでタコヤキおごってぇな。」
「よっしゃ〜。ほんならピラフは滝ちゃんに食べてもらお〜。」
キッチンに「三人前ピラフ食べろ」と書き置き置いて出てきました。

えっと、今回の訪問の目的は、隣の家の浪人生、がっちゃんと遊ぶことなんです。去年の夏に近所で、ガリガリくんの落書きが深夜に塀等にされることがあって、ペンキじゃなくてチョークなんで被害ってほどでもなかったんだけど、庭の中の犬小屋とか、マンションの屋上近くの壁面とかにもあって、みんな気持ち悪がって、滝ちゃんも職質されたりして(最重要容疑者だったの)アレだったんだけど、受験ノイローゼ気味のがっちゃんが犯人で、ご両親が菓子折り持って、ご近所謝りにまわって(不起訴でした☆)、容疑者だった滝家にも謝りにきて交流できたのでした。

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がっちゃん♪ちょっとノイローゼなの。

「まじで」っていうのが口癖で、何を話しても「まじで?」っていうのが、竜ちゃんと私のツボで、がっちゃんに色々話して遊んでます。公園で、ブランコで遊んでたら、がっちゃんが来たので、今朝見たサスペンスの話を竜ちゃんと交互にしました。
「ほんでなー、その住職がやらしいやつやねん」
「まじで?」
「ほんで、女が京王八王子駅でぶつかった浅見に相談すんねん」
「まじで?」
「ほんならJRの八王子北口で、くわの葉もったオッサンの死体がみつかって」
「まじで?」
お腹がよじれるほど笑って、三人でたこ焼き食べて、ヨメ子が帰ってこないうちに、退散しました。今日も平穏な一日だった。

<妄想寸評>
やっぱりファンでも書き過ぎはいけないな、と反省して、一部修正して再アップ♪一応自主規制アリなんすけど…。

エピソード5/虐待の日々 [妄想物語]

せっかくヨロコンで、こんなブログ作ったのに、全然妄想も湧かなくって、もうダメなのかしら…とか思いつつ、4月に滝ちゃんがスイスから一時帰国することになって、それで、また少し希望を持ってしまいました。治ってるかな〜病気が治ってるといいなぁ。

まだ滝ちゃんが病気にかかるずっと前のお話です。啓ちゃんが上京して、母一人子一人になって、ムチャクチャな子育てぶりを菅原先生に怒られたりして、ちょっと真面目に母親業に取り組んでおりました。そんで、滝ちゃんと二人だと息がつまるというか、あんまり喋んないし、何考えてるかわかんないしで、大人の話し相手が欲しくて、海老蔵さんとまた仲良くなりまして、まぁ実の父親なんだし、いいかなぁと思って。

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結婚前のいろんな女性とおつきあいされている頃のことです。

だけどねー、滝ちゃんったら全然なつかなくて、相性最悪でした。滝ちゃんがなつかないから海老蔵さんも面白くなくて、滝ちゃんを家において、海老蔵さんと出かけてたんですが、近所のおせっかいが児童相談所かなんかに通報したみたいで。子どもひとり置いて、夜中にでかけちゃダメなんだってさ。しかたなく、海老蔵さんが家に来るんですけど、滝ちゃんはメチャ強情っていうか、海老蔵さんをまるで無視。それに傷ついた海老蔵さんがキレるって感じで。

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車でやってくる海老蔵。案外フットワーク軽い。

キレて幼い滝ちゃんに手をあげるんだけど、滝ちゃんは絶対泣かないんで、また余計に激昂しちゃうというか、させちゃうっていうか。

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すぐ、こうなっちゃう。

精神的には滝ちゃんが勝ってて(海老蔵さんも、自分の息子だから仲良くしたいのにツレなくされて、どうしていいかわからないの)、それを海老蔵さんが腕力使って無理に言うこときかせようとする、って構図。…私は、私を取り合ってのケンカとかじゃないんで、つまんないんで、ほっとくっていうか、傍観してて、よっぽどヒドイ時は仲裁に入ってたけど、どっちかの味方すると、どっちかがキレるし…。

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海老蔵さんが来てる時の滝ちゃん。こんな感じで、ベランダにポイ。

海老蔵さんが来る日は、エビチリとかエビフライとかシーフードのなんちゃら、とか、とにかく海老が入ったお料理を何か用意して、歓待してたんだけど、滝ちゃんにしたら、殴られたり蹴られたりした記憶と海老がシンクロして、とうとう海老が食べられなくなっちゃいました。

結局、ウチにくるとモメるし、本業の歌舞伎も忙しくなって、だんだん海老蔵さんとも疎遠になってしまいました。私はあんまりモノにこだわらないタチなので、つい海老蔵さんと自然消滅の後もスーパーで海老を買ったりして、いっしょにお買い物してた滝ちゃんが「…今日、あのヒト来るの?」って小さい声で聞いてきて、ビックリしたことがありました。アンタは食べらんなくても、母さんはエビが好きなんだよ。

そいで、ウチに来る度に、海老蔵さんが滝ちゃんに、って持ってきたオモチャの数々。その時は思いっきり無視してたくせに、今はちゃっかり遊んでるんですよねー。ゴーカイジャーのグッズとか、山盛りのレゴやら、いろんなゲームキーボードまで買ってくれた。
「滝ちゃん、ちょっとくらい一緒に遊んであげたらよかったのにな〜」ってアタシが言うと「フン」って鼻であしらわれました。ホント、自分が納得しないと梃子でも動かん、って、お父さんソックリ。

滝ちゃんは、海老蔵さんを撃退して、山盛りのオモチャ手に入れて、エビが食べられなくなった、っていうお話でした。

エピソード4/スイスからの連絡で、失意のズンドコ。 [妄想物語]

一応、この物語は、家族の成長物語でもあるので、時間軸に沿ってお話しようと思ったんですが…激しい落胆でそうも言っていられなくなりました。今日、滝ちゃんの療養先のスイスから、診療経過の報告の手紙が送られてきて、ドイツ語なんで、私には何が書いてあるか全くわからないんですけど、添付されていた一枚の写真を見て、狭心症を起こしそうになりました。
「病状が進行している!!」

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さらにブサイク化が進んでしまった模様…。カジョクだからこそ正視できないブサイクさ。

余りのショックで、血の気がひいて、立ちくらみを起こし、玄関先で踞っていると竜ちゃんが心配してお水を運んでくれました。
「ばぁちゃん、大丈夫か?救急車呼ばんでいいか?」
「しばらくこうしてたら治るから。」
私の手からひらりと落ちた、滝ブサイク写真を見て、
「こんなん、フツーやん。オレなんかもっとヒドイのあんでー。ばぁちゃん見る?」
ちがうちがう、ちゃいますねん、竜ちゃんのヒドイっていう写真は、ヒドクても可愛いねん。ほんで、滝ちゃんが可愛かった時には、そんな、残念可愛いのんとか、面白かわいいのんとか、いっぱいあったわけ。それが、このところの写真には、ほぼ1%もないねん、可愛気が!とまだショックで声も出せず心の中で独りごちました。

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可愛かった時の滝ちゃん。ちょっと啓ちゃんにも似ていて、微笑ましいでしょう。

昔の写真を涙目で眺めていたら、横顔が違う事に気付いた!チェンジリング!!??いつのまにか可愛い滝ちゃんが、知らないブサイクとすり替わっている!?…んなわけないか。どうやってこの病気とつき合って行けばいいのか、まだ心の衝撃も癒えていないので、わからないけど、でもどこかに解決方法があると信じて生きて行きます。

エピソード3/ネグレクトな日々 [妄想物語]

(いままでのあらすじ)妄想暦199X年、キャバクラで出会った妻子持ちのヨッシーと恋に落ち、未婚の母になったtabu。長男の啓ちゃんが中学になったころ、腐れ縁のヨッシーが離婚して入籍するが、今度は海老蔵さんとtabuが不倫&妊娠。ヨッシーと別れて、貧しくも幸せな母子家庭。高校を卒業した啓ちゃんはロックスター目指して上京。保育園に通う滝ちゃんと二人で暮らして行く事に。
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「えっと、子どもってどうやって育てるんだっけ〜???」啓ちゃんがいなくなってから、なんか大変なことばかり。滝ちゃんは偏食でご飯食べないから、お菓子をご飯代わりにしてて、ずっと続けてたら蕁麻疹が出て、病院に行ったら、ちょっと栄養失調のきらいがあるし、虫歯が多いとか怒られて…。歯くらい自分で磨けよ、って思うんですが…。

んで、何でも興味もって私の真似するんで、仕事から帰ってきたら、顔中に口紅塗ってたり(ディオールのやつ!)、ハサミで郵便物切り刻んでたり(まだ読んでないやん〜)、ウィスキー飲んで泥酔してたり。何でも中を見るのが好きで、箱をあけたり、扉をあけたりするのも大好きで、ずっとあけたり閉めたりして。あんまりうっとおしいんで、ちょっと近くまで買い物に行ったりする時は、ベランダに出したり、ドアノブに両手をくくりつけておくようになりました。

啓ちゃんって、何でちゃんと育ったんだろう…?

そう思って、記憶をたどっていると、啓ちゃんはその時その時、周りにいる女の人を味方に育ってきたように思います。乳幼児の頃は保母さんのアイドルだったし、スナック勤めの時も、周りの年増のホステスさんが入れ替わり立ち替わり面倒をみてくれたっけ。大人しかったし何しろ可愛かったのでマネージャーさんも黙認してくれてた。

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小学校の時の啓ちゃん。女性みんなを味方にしていた。恐るべし!

啓ちゃんが一年生の時に、啓ちゃんのことをすっかり忘れて、お客さんと城崎温泉に一泊旅行に行って、帰ってきたら、アパートの隣の老夫婦の家にあがりこんで、ウチでは出ないようなご馳走食べて、大事にされてて笑っちゃったことがあった。炭酸せんべい渡して連れて帰ってきたけど、おばあさんが名残惜しくて涙目になってたもんな。あのおばあさんにはお世話になりましたです。啓ちゃんが6年になったときに亡くなりました。

みんな、啓ちゃんに「何かしてあげてる」って感じじゃなくて、可愛くて優しい啓ちゃんに、少しでも「何かしてあげたい」「させてください」って感じだった。さすが、父親譲り。生命の危険を本能で回避して、あそこまで大きくなって、かつ弟の面倒までみていたんだね〜。

虜にしていたのは、女の人だけじゃなくて、大人の男の人も助けてくれてた。風邪や水疱瘡とか、ちょっとした怪我でお世話になってた、菅原医院のタクロー先生も本当によくしてくださった。モジャモジャ頭に白衣で、ちょっと理科の先生みたいで、子どもたちにちゃんと対等に話をしてくれるから、子ども達に人気があったし、お母さん達にもすっごく人気があった。私はあんまり…だったですけど。若い看護士さんとつき合ってるってウワサだったけど、ホントかな〜。

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タクロー先生。とっても天然な方でした!

「これはこれは、さぞ痛っかったでしょう。よく我慢なされたな。でももう大丈夫。もう泣いちゃ、笑われますぜ、ハハハハハ」とか言いながら、子どもがボーゼンとしてる間に、怪我した足を消毒したり包帯巻いたり面白かったです。でも、注射がヘタクソみたいで、「最悪や。」って啓ちゃんが言ってました。なるべく注射は、小児科のナヲ婦長にしてもらうようにしてたんですって。

そんなことを考えながら、コンビニにタバコ買いに行って、帰ってきたら、滝ちゃんがタバコの吸い殻飲み込んでても〜〜〜!何でも口に入れるからイヤ!子どもって!救急車呼んで、また怒られるよ…。
胃洗浄したら、タバコの他にもボタンとか(探してたやつ!)ペットボトルについてたストラップとか出てきました。あ〜また怒られるなぁと思っていたら、お久しぶりのタクロー先生!

あんまり怒られなくて済むかな、と思ったのもつかの間、こんこんと説教をされてしまいました。ハイ、滝ちゃんの手の届くところに、口に入る危ないものは置きません。栄養のことを考えて食事を与えるために、保健婦さんの相談会に参加します。とじこめたりしないで、一緒に遊びます。はぁ〜子育てってタイヘン!

<妄想寸評>
こんな解決策があったのか!って感じです。滝ちゃんを育てる意欲が減退の日々を赤裸々に綴る妄想日記。妄想主の貪欲さを知る一編です。

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